よくある質問

データについて

なぜ、17病院のデータしか見られないのですか?

今回、公開している病院は「院内がん登録」を実施している施設になります。院内がん登録は、同じ登録様式で同じ登録ルールに基づき、研修を受けた院内がん登録実務者が登録を行っています。そのため、がん治療の状況を施設間で比較するのに適しているデータといえます。現在(2016年時点)、院内がん登録を実施している病院は、17病院となっているため、17病院のみを公開しています。

サイト内の専門的な用語、グラフや表に使われている言葉でわからないものがあります。

専門的な用語については、こちらをご覧ください。

「がん検診」と「がんの精密検査」は、何が違うのですか?

「がん検診」は、特定のがんを発見することが目的で、主に市町村や健診センター、一部の病院で実施されています。「がんの精密検査」は、健康診断やがん検診、人間ドックで「要再検査」等、再検査を受けるよう通知があった際、詳しく検査を行うのが「がんの精密検査」になります。このサイトでは、がんの精密検査を行っている施設をさがすことができます。ただし、胃、大腸、乳房のみの公開となっています。「がんの精密検査」は、再検査の通知等がなくても、受けることができます。詳しくは施設にご相談ください。

地域がん登録データは、どのように集計を行っているのですか?

地域がん登録データの集計方法等については、こちらをご覧ください。
沖縄県地域がん登録事業【沖縄県のがん統計のまとめ】

院内がん登録データは、どのように集計を行っているのですか?

国立がん研究センターがん対策情報センターがん登録センター院内がん登録室が、毎年、がん診療連携拠点病院等の院内がん登録データを収集、集計を行い「がん診療連携拠点病院等院内がん登録全国集計報告書」を発行しています。院内がん登録データの集計方法は、この「がん診療連携拠点病院等院内がん登録全国集計報告書」に記載の集計方法に基づいて行っています。
集計方法について、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

「院内がん登録」と「地域がん登録」は、何が違うのですか?

院内がん登録は、当該病院を受診し、がんと診断または治療を行った方を病院が登録します。また、院内がん登録は「1腫瘍1登録」のため、胃がんの患者さんの治療中に新たに皮膚がんがみつかったとき、胃がんも皮膚がんもそれぞれ登録します。院内がん登録は、当該病院のがん治療の状況をみることができ、がん治療の質の向上に活用できます。地域がん登録は、沖縄県ががんと診断、または治療された方の登録データを、県内の協力医療機関や市町村から収集し、名前・性別・生年月日・住所等で、患者さんの情報を突合(名寄せ)を行い、「1人1登録」に登録データをまとめます。地域がん登録は、沖縄県におけるがん罹患数(がんになった人)とがん死亡数の集計を行い、この結果をがん対策計画等に活用しています。院内がん登録は病院で、地域がん登録は沖縄県が行っています。

沖縄県のがんの現状についての情報は、どのデータが使われているのですか?

沖縄県で実施している「沖縄県地域がん登録事業」のデータを使用しています。
沖縄県地域がん登録事業ホームページ

5年相対生存率は、なぜ数値の表記が「―」になっているものがあるのですか?また、なぜ網掛けにされているのですか?

今回、集計した5年相対生存率は、単年集計であり、生死不明割合が高いことや症例数の少なさから、数値が安定していないため解釈には注意が必要です。また、2007年~2009年診断例は、院内がん登録が開始された初期に収集されたデータであるため、登録されているUICC TNM分類のT(がんの拡がり)、N(所属リンパ節転移の有無と拡がり)、M(遠隔転移の有無)情報からみて、ステージ(病期)が正しく登録されていない例が散見されました。そのため、本集計では登録されているUICC TNM分類のT、N、M情報からステージ(病期)の修正を行いました。また、本集計対象である新生物(腫瘍)の性状コードが3(悪性新生物(腫瘍))と登録されているものの、上皮内がん(性状コード2)と登録されていた例については、UICC TNM分類のTを修正し、ステージ(病期)も修正しました。前述のとおり、院内がん登録が開始された初期に収集された例のため、集計結果の解釈には注意が必要です。

そのため、公表方法については、以下の基準を設けています。

公表方法の基準について

(1)生死不明割合が10%以下、かつ対象者数が30件以上のものは、5年相対生存率と標準誤差を表記していますが、単年集計のため、解釈にはご注意ください。
(2)生死不明割合が10%以下、かつ集計対象者数が1~29件のものは、5年相対生存率と標準誤差を表記のうえ、網掛けしています。
(3)生死不明割合が10%以上の場合は、5年相対生存率と標準誤差の値を伏せ、ハイフン(–)で表記のうえ、網掛けしています。
対象者数が0件の場合は、5年相対生存率と標準誤差、生死不明割合を、値なしのハイフン(–)で表記のうえ、網掛けしています。
(2)と(3)について、これら網掛け部分は、解釈の対象外ですので取り扱いにはご注意ください。

集計方法については、こちらをご覧ください。

今後は、集計を継続して行うことで、数値の安定が図られ、全ての数値を公表できるようになる予定です。

なぜ、10部位のデータしか見られないのですか?

今回、公開している部位は、胃、大腸、肝臓、膵臓、肺、乳房、子宮頸部、子宮体部、前立腺、血液腫瘍(悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病、その他の造血器腫瘍)の情報を公開しています。この10部位は、沖縄県で多いがんになります。今回は10部位の公開ですが、更新とともに部位を増やしていく予定で、最終的には全部位が見られるようにしていきます。こちらでは、10部位以外に口腔・咽頭、胆のう・胆管、皮膚(悪性黒色腫含む)についてのデータをみることができます。

ページのトップへ