ハートライフ病院は、沖縄県中南部東海岸の中核病院として、24時間二次救急医療を行い、地域の診療所や病院、介護、福祉施設との連携を密にした急性期医療を展開しております。その実績が認められ2007年に県から地域医療支援病院に認定され、2017年に急性期病床8床の増床が認められ308床になりました。また、がんの予防、診断、治療にも力を入れ、日本がん治療認定医機構の認定研修病院として消化器、血液、乳腺、子宮、前立腺などのがんの診断と治療に多くの実績をあげてきました。
当院では「わたしたちは心と心を結ぶ信頼される医療をめざします。」を理念にかかげ、「笑顔で親切、ハートライフ病院」を合言葉に、やさしい思いやりのある心で患者さんに接し、より安全な医療、より質の高い医療を日々実践しております。
2011年より当院も「院内がん登録全国集計」に参加し、登録数が年々増加しております。
2016年は登録数が583件と県内18施設登録数の5.7%を占めております。登録したうちの82件(14.1%)が人間ドックやがん検診で発見されております。また、201件(34.5%) は他の疾患の経過観察中に偶然発見されています。院内で登録数の多い順にみてみますと1位が血液腫瘍115件(19.7%)、2位が大腸がん91件(15.6%)、3位が乳がん62件(10.6%)、4位が前立腺がん58件(9.9%)、5位が胃がん37件(6.3%)でした。血液内科は専門医4人が、クラス100の最高度の無菌室10床を使って骨髄移植、幹細胞移植などを行っているため、血液診療が第1位となって当院の特色となっています。また、消化器がんの早期診断、早期治療にも積極的に取り組み、食道がんや胃がん、大腸がんのESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)も年々増加しています。また、当院は二次医療圏では中部医療圏に所属していますが、中城村と西原町の境にあるため、がん患者さんの医療圏別分析では中部保健医療圏(中城村、宜野湾市など)が43.1%、南部保健医療圏(西原町、与那原町、南城市など)が51.6%と南部医療圏の患者さんも多く治療しているという特徴があります。
今後も県中南部東海岸のがん治療の中核病院として、あらゆるがんの早期診断、早期治療に積極的に取り組んでいき、地域住民の皆様の健康長寿につなげていきたいと思います。
社会医療法人かりゆし会 ハートライフ病院
病院長 奥島 憲彦
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